操作ミスによるEC2インスタンスの削除を防ぐ!終了保護の設定方法
困っていた内容
重要なデータを保持したEC2インスタンスを、操作ミスにより終了(削除)してしまいました。
バックアップを保管していたため、保持していたデータを復旧することはできましたが、今後のために対策を講じたいと思っています。
操作ミスによるEC2インスタンスの削除を、AWS側の仕組みで防ぐ方法はあるでしょうか?
どう対応すればいいの?
EC2インスタンスの終了保護を有効化することで、EC2コンソールやAWS CLIからの操作ミスによるEC2インスタンスの削除を防ぐことが可能です。
終了保護を有効化する方法(EC2コンソール)
作成済みのインスタンスの終了保護を有効化する場合
対象のインスタンスを選択した状態で、[アクション]-[インスタンスの設定]-[終了保護を変更]をクリックします。
[有効化]にチェックを入れ、[保存]をクリックします。
新規作成するインスタンスの終了保護を有効化する場合
[ステップ 3: インスタンスの詳細の設定]画面で設定可能です。
[終了保護の有効化]項目の、[誤った終了を防止します]にチェックを入れて作成します。
終了保護を有効化する方法(AWS CLI)
作成済みのインスタンスの終了保護を有効化する場合
modify-instance-attribute コマンドで、disable-api-terminationオプションを指定します。
aws ec2 modify-instance-attribute --disable-api-termination --instance-id <インスタンスID>
新規作成するインスタンスの終了保護を有効化する場合
run-instances コマンド実行時に、disable-api-terminationオプションを指定します。
aws ec2 run-instances \ --image-id <AMI ID> \ --instance-type <インスタンスタイプ> \ --security-group-ids <セキュリティグループID> \ --subnet-id <サブネットID> \ --region <リージョンコード> \ --count 1\ --disable-api-termination
注意事項
この操作では、スポットインスタンスの終了保護を有効にすることはできません。スポットインスタンスは終了保護の有効/無効にかかわらず、予め設定したスポット料金よりも、スポットインスタンスの価格が高くなると終了します。
参考情報
インスタンスの終了 [終了保護の有効化] - Amazon Elastic Compute Cloud